復活した常磐線3駅に行ってきた。前編(富岡駅、双葉駅)
この間3月14日常磐線が9年ぶりに全線開通した。今回は3年前に復活した富岡駅から電車に乗って双葉駅に行き、そこから知り合いと同じホテルで泊まり別行動しているので双葉駅から乗せてもらい大野駅や夜ノ森駅の順にめぐった。
内容が濃いので2回に分けて紹介する。
前編では富岡駅から双葉駅について取り上げる。
富岡駅
双葉駅に行く前に富岡駅を見てみる
富岡駅はロータリーが整備されており、タクシーや広野いわき方面の路線バス、去年避難指示が解除された大熊町の大川原地区へのワゴンタイプのバスが発着している。
駅舎の他にさくらステーションというコンビニと食堂を組み合わせたようなお店がある。
JR東日本の子会社の日本レストランエンタープライズが運営している。
例えばNEWDAYSといろり庵きらくを一緒にした感じである。
ヨークベニマルのような大きなお店は歩くと15分くらいはかかるのでありがたい。
駅前には富岡ホテルがある。近くは住宅街で使われる車もちらほらと止まっていたので少し人が戻ってきてるのかなと感じた。
学校も近くにあるが、きれいに整備されていた。
少し生活感があるなとかんじたが、まだまだ、人は多くなく空き地も多く、駅の近くで工事をしてたので復旧道半ばだと実感した。
駅から少し距離のあるヨークベニマルを車に乗って通ったとき、営業してて、車も止まっていた。
ここから常磐線に乗り双葉駅に向かう
ちょうどe531系のすれ違いだった。
富岡駅出発
15分ほどで双葉駅に到着。自分の他に駅前の施設の職員が降りただけで、物音一つない静けさだった。
双葉駅到着
反対側にもホームがあるが、線路は撤去され使われてない。線路周辺は帰宅困難区域のため、緊急時の避難路として活用される。
改札にはICカードタッチ機、精算機と放射線量計があった。精算機は遠隔の係員と話して精算することも可能だ。きっぷをカメラで読み取ると係員の操作で精算できる。
0.087マイクロシーベルトと24時間ここにいても人体に影響のない数値までさがっている。
福島県郡山市や福島市と同等かそれより低い値である。駅に関しては念入りに除染したと思われる。
改札外から見ると改札の左に多機能券売機と話せる指定席券売機がある。話せる指定席券売機はJR西日本のみどりの券売機プラス、JR東海のサポート付き指定席券売機と同じようなものである。かつてのもしもし券売機かえるくんと指定席券売機を合体させたものである。指定席券売機で買えない学割証や使う人はいないに等しいが学生定期、寝台券、サフィールの個室などみどりの窓口でしか扱わないきっぷも買える。遠隔のみどりの窓口である。
外を散策
右の駅舎が新しい駅舎で左側古い駅舎である。古い駅舎の時計は2時46分で止まってる。地震が起きてから時が止まっている。
復興はまだまだということを示してるのだな
と感じた。
駅前に商店らしき建物があるが、立ち入りが自由になっただけで、住民の帰還は2022年以降になるため、店は一切やってなく、人も地元の人はいない。
駅前の商店の自販機をみると電子マネーの使えない古いタイプの販売機でアクエリアスや爽健美茶のパッケージを見ると今のところ異なる。かなり懐かしい。お金を入れたがそのまま出てきた。つまり、9年間そのままになっている。時が止まっているように感じた。
元駐輪場で今は使われてないところだが、放射線量は0.276マイクロシーベルトと駅の中に比べてかなり高い。
まだ、そこまで除染が進んでいないのだろう。
駅前通りもほぼ車は通らなくとても閑散している。まるでゴーストタウンである。こんなに生活感が感じられないところは始めてだ。ここから国道6号線までは自由に歩ける。信号は点滅になっていて、電球式になっている。9年間そのままになっていると思われる。車はほぼ通らないのでこれで充分でえる。
このあと大野駅に行った。
皆さんはどう感じただろう?
人によって感じかたが違うので実際に行くことをおすすめする。